Amazon転売(せどり)棚卸のやり方【確定申告用レポート ダウンロード手順書】

Amazon転売(せどり)の確定申告で避けて通れないのが商品の「棚卸」です。

棚卸とは、対象年度の期末時点で在庫がどれだけ残っているのかを明らかにする作業のことです。

本来であれば物販は前年度の12月31日に棚卸をする必要があるのですが、もし忘れてしまってもAmazonでは簡単に棚卸ができます。

この記事ではAmazonで商品の棚卸をするやり方を紹介します。

AmazonでFBA在庫を棚卸する方法

  1. Amazon seller centralにログイン
  2. メニュー内「レポート」の「フルフィルメント」をクリック
  3. 「在庫」の「表示を拡大…」をクリック
  4. 「在庫スナップショット(日次)」をクリック
  5. 「ダウンロード」タブに切り替える
  6. レポート期間を「日付」にし、開始と終了を対象年度の「12/31」にする
  7. 「ダウンロードのリクエスト」をクリック
  8. 「ダウンロード」をクリック
  9. ダウンロードされたtxtファイルを開く
  10. 全て選択してexcelに貼り付ける
  11. 各商品の仕入れ値を集計する

Amazon seller centralにログイン

メニュー内「レポート」の「フルフィルメント」をクリック

「在庫」の「表示を拡大…」をクリック

「在庫スナップショット(日次)」をクリック

「ダウンロード」タブに切り替える

レポート期間を「日付」にし、開始と終了を対象年度の「12/31」にする

「ダウンロードのリクエスト」をクリック

「ダウンロード」をクリック

Amazonの仕様変更があって、現在はファイル形式を「csv」か「txt」で選べるようになりました。

特に理由がなければ「txt」形式でOKです。

ダウンロードされたtxtファイルを開く

全て選択してexcelに貼り付ける

Microsoft Excelがない場合、「Libre Office」という互換ソフトがおすすめです。

なお全選択などのショートカットは以下の通りです。

全選択

Windowsは「Ctrl + A」

Macは「command + A」

コピー

Windowsは「Ctrl + C」

Macは「command + C」

貼り付け

Windowsは「Ctrl + V」

Macは「command + V」

各商品の仕入れ値を集計する

仕入れ値のデータは事前に管理していない限り、自分で手打ちするしかありません。

数が多い場合、非常に面倒な作業になります。

そこでおすすめは次の方法です。

Amazon在庫の仕入れ値を集計する方法

前提として出品時に「出品者SKU」という管理番号を振っておく必要があります。

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このSKUの中に仕入れ値のデータを入れておきます。

私の場合「U-180509-BK-B123456789-Y500-R12345-BO」のように「-Y」の後に仕入れ値を入れています。

その仕入れ値だけExcel関数で抽出・集計します。

【例】Amazon在庫の仕入れ値を集計する

  • C列:出品者SKU
  • E列:数量
  • I列:仕入価格(SKUごとに集計)

I列に入れてあるExcel関数は

=IFERROR(MID(C2,FIND(“-Y”,C2,9)+2,FIND(“-“,C2,FIND(“-Y”,C2,9)+2)-FIND(“-Y”,C2,9)-2),0)*E2

です。

この関数の中身としては

  1. C2セル(出品者SKU)から「-Y」以降の仕入れ値だけを抽出する
  2. もし仕入れ値が抽出できなかったら「0」を返す
  3. 仕入れ値とE2セルの値(数量)を掛ける

というのを組んであります。

この関数をI列の下の方までコピーして、それを集計した金額が「期末商品棚卸高」になります。

※このページからコピーする際に「”」が全角になってエラーになることがあります。その場合は、「”」を半角に書き換えてください。

せどり決算整理の仕訳【棚卸商品】

ここまでの作業で期末時点(12月31日)の在庫の金額がわかりました。

次にやることは、棚卸商品についての決算整理です。

棚卸商品の決算整理仕訳は下のように行ないます。

期首商品棚卸高 ××× / 商品 ×××

商品 ××× / 期末商品棚卸高 ×××

実例を使って説明します。

【例】せどり決算整理の仕訳(棚卸商品)

2020年度分(2020年1月1日〜12月31日)の確定申告を行うとします。

  • 期首(2020年1月1日)の商品在庫:20万円・・・2019年の売れ残り
  • 期末(2020年12月31日)の商品在庫:30万円・・・2020年の売れ残り

このときの決算整理仕訳は次のようになります。

期首商品棚卸高 200,000 / 商品 200,000

商品 300,000 / 期末商品棚卸高 300,000

実際に、私も使っている確定申告ツール「マネーフォワード クラウド」を使って決算整理仕訳を行なってみます。

【1】左メニューから 手動で仕訳 > 振替伝票入力 を選択する

振替伝票入力

 

【2】日付を12/31に設定し、決算整理仕訳を入力する

日付を入力

仕訳を入力

 

【3】「決算整理仕訳として登録」にチェックを入れる

 

【4】「登録」ボタンをクリックする

登録ボタン

 

【5】決算整理仕訳ができる

決算整理仕訳

これで決算整理仕訳は完成です。

最大の節税!「青色申告 65万円控除」

フリーランス・自営業にとって節税・税金対策は何よりも大切です。

数ある節税方法の中でも、所得額から65万円も控除できる「青色申告 65万円の特別控除」というものがあります。

「青色申告 65万円控除」の特典を受けるための要件として、次の3つが必要です。(2020年度からはe-Tax等も追加)

  • 開業届
  • 青色申告承認申請書
  • 複式簿記

開業届」と「青色申告承認申請書」は、以下の記事に詳しくまとめてあります。

※Amazonせどり以外のビジネスにも対応した内容です。

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また、「複式簿記」についてはマネーフォワード クラウドを使えばOKです。

本来なら簿記の知識がないと複式簿記はつけられませんが、マネーフォワード クラウドを使えば勝手に複式簿記で記録してくれます。

マネーフォワード クラウドのレビュー記事はこちらです。

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