もしあなたがAmazonで商品を販売している方なら、おそらくどこかで「カート獲得」が重要というのを聞いたことがあると思います。
この記事ではAmazonのショッピングカート獲得について詳しくお話しします。
意外と知られていないショッピングカート獲得に必要な本当の条件もご紹介します。
Amazonのショッピングカートとは何か?
実際の商品ページを見てみましょう。
商品ページ右側に「カートに入れる」というボタンがありますね。
このボタンと自分の在庫がつながっている販売者が「カートを獲得」している状態となります。
このボタンはページの中では目立つ存在ですから自然とクリックされやすくなります。
ショッピングカート獲得のメリット
Amazonの買い物客はほとんどショッピングカートから商品を購入します。
この理由は「カートに入れる」ボタンを押すということが「Amazonから買う」という認識だからです。
そのため、ショッピングカートを獲得できると自分の商品が売れやすくなります。
逆にカートを獲得できないとなかなか売れないということになります。
Amazonが定めるショッピングカート獲得資格の要件
Amazon公式ページでは次のようにショッピングカート獲得資格の要件が書かれています。
1.出品形態: 大口出品である必要があります。
2.指標: 獲得資格の判定には、注文不良率、キャンセル率、出荷遅延率が指標として使用されます。この指標値が良ければ、ショッピングカートボックス獲得資格を得る可能性が高くなります。指標については、アカウント健全性ページで確認できます。
3.注文数 : 出品者のパフォーマンスを正確に評価するため、一定の注文数を満たしていることが必要です。(必要な注文数はカテゴリーによって異なります。)
最低条件として「小口出品」ではなく「大口出品」の登録が必要になります。
大口出品に登録すると月額4,900円(税抜)かかりますが、ショッピングカート獲得のための前提条件なので必ず登録してください。
私の経験から言えば上記3点の他にもカート獲得条件が存在します。
ショッピングカート獲得の確率を上げるために必要な条件を以下にまとめました。
Amazonのショッピングカート獲得のための条件
- 価格競争力
- プライムや配送料無料
- カスタマーサービス
- 在庫数
価格競争力
Amazonでは相乗り出品(同じ商品に複数の販売者が出品している)の場合、基本的に販売価格(送料込)が最安値に近いほうが有利です。
ただし、誤解している方が多いのですが、必ずしも「最安値」である必要はありません。
例えば、ある商品が最安値2,900円、2番目3,000円の場合でも、3,000円がショッピングカートを獲得することは珍しくありません。
なので、価格改定ツールで「最安値よりさらに1円だけ安くする」という設定をすることにメリットはないということです。
マカドなどの価格改定ツールで設定する際は「最安値に合わせる」にして「下限価格」を決めておくのがおすすめです。
価格改定ツール「マカド」については以下のページで紹介しています。
今回ご紹介するのはAmazon総合管理ツール「マカド」です。マカドは有名なので聞いたことある方も多いと思います。Amazon公認の価格改定ツールです。実際私の周りの稼いでいる方の9割以上がマカドを使っています。マカド[…]
ショッピングカートをライバル達と「奪い合う」のではなく「共有する」というイメージを持ちましょう。
ただし、Amazon本体が出品している商品の場合、それよりは価格を低くしないとカート獲得できません。
プライムや配送料無料
より早く届けられる配送オプションや配送料無料のオプションを提供することが重要です。
Amazonから提供されているFBAサービスを利用すれば心配ありません。
FBAサービスについては以下の記事をご覧ください。
せどりに限らずネット物販をやる上で、必ず行わなければいけない作業のひとつに「商品の発送」があります。 お客様から注文が入ったら、商品を梱包して、送り先を書いて発送する もし商品にトラブルがあれば返品・返金の処理など対応する・[…]
カスタマーサービス
「アカウント健全性」における指標が良好かどうかがチェックされます。
特に重要なのが注文不良率、キャンセル率、出荷遅延率の3指標です。
注文不良率は、低評価率、Amazonマーケットプレイス保証率、クレジットカードのチャージバック率で判断されます。
真っ当な商品を真っ当に販売していたら低く抑えられるはずです。
キャンセル率、出荷遅延率は、FBAを使って有在庫販売をしていたら自然と0になるので心配いりません。
(ここでのキャンセルとは出品者都合によるもの)
なお高評価「数」や高評価「率」も大切ですが「直近で高評価が入ったか」も見られているようです。
在庫数
仮に同じ出品価格、評価数、販売実績の店舗が2つあったら、その商品の在庫数が多いほうがカート獲得に有利です。
FBA在庫数に気をつけながら、少なくなったら素早く補充するなどしましょう。
最後に
Amazonで売り上げを伸ばすためにはショッピングカートを獲得する努力をすることが重要です。
FBAに十分な在庫を持ち、真っ当に商品を販売するのが前提ですが、サンクスメールで購入者から高評価をもらう努力をして、販売価格を最安値近くに設定しておけば自然とショッピングカートを獲得できるようになります。
そうすれば自分の商品が売れる確率はグンと上がります。