【危険】「購入者へのメッセージを送信できませんでした」の対応を間違えるとアカウント閉鎖?!

Amazonで購入者にメッセージを送ったときに

購入者へのメッセージを送信できませんでした

という件名のメールが届いたことはありませんか?

私の場合、マカドというツールで購入者に評価依頼メール(サンクスメール)を自動配信しているのですが、その影響で届くようになりました。

今回の記事では、このメールが届くようになった原因と対策をお話しします。

原因

2018年からAmazon規約が変更されて、購入者側の設定で出品者から送られる「未承諾メール」の受信を拒否できるようになりました。

購入者アカウントのページから設定ができますので画像とともに説明します。

購入者アカウントにログインして、アカウントサービスのページで「情報配信サービスの設定」をクリック

すると設定画面が開くので、「Eメールの設定」→「情報配信Eメール」の項目で、次のいずれかをすると設定ができます。

  1. すべての情報配信Eメールを受信しない」にチェックを入れる
  2. 出品者からのメール」のチェックを外す

購入者にメッセージが届く割合は?

メール受け取りの拒否設定をどれだけの購入者がしているのか気になったので、実際に私のアカウントで1ヶ月間(2019年3月)におけるデータを調べてみました。

すると、このような結果が得られました。

許可設定:64%

拒否設定:36%

2018年1月頃はメール許可設定をしているのは全体の90%と言われていました。

一方、2019年3月のデータ(私の例)を見ると64%にまで減っています。

おそらく受信許可する人の割合は年々減って行くと予想されます。

また、この64%の購入者は許可設定をしているとはいえ、メッセージを受け取った全員が読んでいる訳ではありません。

一般的にメルマガの開封率は、関心の高いジャンルだとしても20%程度と言われています。

64%(許可率) × 20%(開封率) = 12.8%

つまり、購入者100人に13人しかメッセージを読んでいないことになります。

また、下の記事で書いたように、評価依頼メールを送った場合、購入者のうち6.2%が実際に評価をしてくれました。

関連記事

Amazonで物販をしている人にとって、購入者からの評価はとても重要です。評価数、高評価率はショッピングカートボックス獲得にも直接影響するため、顕著に売上が変わってきます。今回は、Amazonにおける高評価を得るための方法に[…]

メールを読んだ12.8%に対して6.2%の購入者が、評価をしてくれていますね。

評価依頼メールが届けば、およそ半分の購入者は評価をしてくれることになります。

まちがった対策

ネット上でよく書かれている対策は

“メールの件名に[重要]と入れればいい”

というものです。

結論から言うとこれは危険です。

確かに件名に[重要]と記載すれば、Amazonのフィルターに引っかからず購入者に届きます。

ですが、これをやってしまうと最悪アカウント閉鎖の危機にさらされます。

理由は、届いたメールを読み進めていくとわかります。

購入者に送ることが許可されているメールの種類は、以下のものです。

  • 商品のカスタマイズに関する質問
  • 配送スケジュール
  • 配送先住所に関する問題

逆に、購入者に送ってはいけないメールの種類として、以下のものが書かれています。

  • 出品者の評価やカスタマーレビューのリクエスト
  • 注文、出荷、配送の確認
  • 積極的なカスタマーサービス(例:商品マニュアル、商品の使用に関するヒント、よくある質問、問題が生じた場合の解決策など)
  • 在庫切れ、遅延の通知、代替商品の提供(この場合は注文をキャンセルします)

なので、サンクスメールの件名に[重要]と書いて、評価依頼、配送の確認、カスタマーサービスの内容を送ってしまうと規約違反となります。

カスタマーサービス、つまりアフターフォローでさえ禁止されている点はさすがに疑問ですが、Amazonで商売している以上はAmazonの規約に逆らってはいけません。

もし許可されていないサンクスメールを送ったことで購入者からクレームが入ったら、Amazonから警告が来る可能性が高いです。

正しい対策

では、どうすればいいのか?

私から提案できる対策は、次の2つです。

  1. あえて何もしない
  2. 商品にメッセージカードを付ける

あえて何もしない

「結局何もしないのかよ」と思われるかもしれませんが、緊急性の低い作業を切り捨てるのはとても大切です。

先に説明した通り、多くの購入者がデフォルト(初期設定)のままメールの受信許可をしてます。

なので、何も対策をせずサンクスメールの自動送信だけでも十分な数が届いているはずです。

もし時間があって何か対策をしてもっと評価を増やしたいという人は、次の方法を試してみてください。

商品にメッセージカードを付ける

自己発送なら商品の梱包時に、FBAならAmazon倉庫への納品時に、商品ごとにお礼のメッセージカードを付けておくといいです。

一番効果が高いのは手書きのメッセージですが、手間がかかるのがデメリットです。

代わりに、印刷したテンプレートのメッセージを付けるのがコスパ(費用対効果)が良くおすすめです。

実際に印刷したメッセージを試したところしっかり効果は見られたので、それほど月の販売数が多くないという人はぜひやってみてください。