Amazonにおいて自己発送で商品を売った場合の仕訳・記帳のやり方を知らないと、いざ確定申告をしようというときに困るかもしれません。
今回の記事では、Amazon自己発送の仕訳のやり方を「マネーフォワード クラウド」という確定申告ツールの画面を使って説明します。
Amazon自己発送における「売上」のタイミング
Amazon自己発送の販売では「売上」を計上するタイミングは発送時です。(これを「出荷基準」といいます)
「注文の詳細」画面で「出荷通知を送信」ボタンをクリックした時点で「売上」が計上されます。
このタイミングで、出品者アカウントのペイメントに売上金が反映されます。
※商品をポストに投函、あるいは出荷するのを忘れないようにしましょう。
なお、Amazon自己発送の具体的なやり方については下の記事をご覧ください。
» 参考記事:Amazon自己発送のやり方を丁寧に解説してみた【保存版】
Amazonで自己発送したときの仕訳・記帳のやり方
次に、Amazonで自己発送したときの仕訳・記帳のやり方を説明します。
わかりやすくするために「売上」と「発送」の仕訳を分けて説明します。
売上についての仕訳
支払手数料 ××× / 売上高 ×××
売掛金 ×××
マネーフォワード クラウドで実際に仕訳すると、次のようになります。
貸方(右側)
配送料(ここでは257円)は「売上高」勘定で処理します。
借方(左側)
Amazonでは自己発送のときでも手数料がかかります。
Amazon手数料は「支払手数料」勘定で処理します。
「売掛金」については、
という式で計算されています。
この売掛金の金額が、Amazonアカウントに登録している口座に入金されます。
なお、「プロモーション割引額 配送料」「代引手数料チャージバック」などの処理については、下の記事をご覧ください。
» 参考記事:Amazonプロモーション割引額とは?仕訳はどうやるの?【実例で解説します】
発送についての仕訳
商品を発送した際の仕訳は、発送費用の支払方法によって異なります。
クレジットカードで支払った場合(クリックポストなど)
荷造運賃 ××× / 未払金 ×××
- 借方(左側):「荷造運賃」・・・【費用】の増加
- 貸方(右側):「未払金」・・・【負債】の増加
で処理します。
郵便などの後納契約による支払い(後払い)も、上記の仕訳となります。
その後、銀行口座から引き落としがあった際には以下の仕訳を切ります。
未払金 ××× / 普通預金 ×××
現金で支払った場合(ゆうメールなど)
荷造運賃 ××× / 事業主借 ×××
- 借方(左側):「荷造運賃」・・・【費用】の増加
- 貸方(右側):「事業主借」・・・【負債】の増加
で処理します。
ポイントとしては、個人事業主の場合は「現金」勘定を使わず「事業主借」勘定を使うのがおすすめです。
「事業主借」勘定については、以下の記事で詳しく解説しています。
» 参考記事:「事業主貸」と「事業主借」の違いと使い方【副業・自営業・フリーランス対応】
確定申告ツール「マネーフォワード クラウド」について
私も使っている確定申告ツール「マネーフォワード クラウド」は、直感的な操作で、素早く、簡単に確定申告することができます。
マネーフォワード クラウドは、年間50件までの仕訳であれば、30日間無料で使えます。
試しに使ってみてもし合わなければ、使用をやめれば料金は1円もかかりません。
» 参考:マネーフォワード クラウド公式サイト
マネーフォワード クラウドについてのレビュー記事はこちらです。
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